人妻とハーフ娘のロシアン親子丼【作品ネタバレ】

もう一人は少し訛った日本語を話したが、金髪碧眼でいかにも外国人だ。

遠目に見たときにはそれほどとは思わなかったが、間近で見ると二人とも素晴らしい美貌だ。


「やあ 待ってたよ山田さん」

二人からは想像できないような苗字で呼ぶ。
だがこの二人はちゃんとした日本国籍を持つ山田さん親子だ。

「ワタシ、ヤマダ・イェカチェリーナ」

「コッチ ムスメノアンナ…デス」

母親が自己紹介の挨拶をしたが、娘のほうは黙ったままだ。

「そうそうエカテリーナさんとアンナちゃん。二人とも話しはちゃんと聞いてきたんだよね？」

母娘は緊張した面持ちで頷く。

「蒸発した旦那さんの借金はお二人の体で払ってくれるんですよね」

いきなり核心に触れたので二人はグッと息を飲んだ。

「まあしばらくの間頑張ってくれれば、二人ともすぐに元の生活に戻してあげますよ」

「ア…アリガトウ…ゴザイマス」

元の生活と聞いた母親は少し緊張が解けた顔をした。


このロシア人妻の夫の山田氏は、経営していた会社の赤字を補填しようと
闇金から多額の借金をし、あげくに行方をくらませた。

残された妻に闇金業者は住み込み家政婦の仕事を持ちかけた。

もちろんそれは表向きの仕事で、要は住み込みの性奴●だ。

自己破産でもすればいいのに外国人だからよく分からなかったのだろう。


母親が住み込み家《性》婦になると知って心配した娘もくっ付いてきた。
美しい家族愛だけど意味分かっているのかな。

そして闇金業者のオークションに掛けられた二人を競り落としたのが、
仮想通貨で成金になった俺ってわけだ。


上玉ロシア人妻と処女のハーフの娘だったから、親父の借金の倍以上の値がついてしまったのだが、安い買い物だったのかもしれないな。

これから特上親子丼をどう味わおうか、じっくりと考えることにした――